Open Day with Rivotorto Pieces

Rivotorto Piecesと語らう
「紙々の断章 / 
Passage of Paper Textile」作家在廊日

日時
 1日目:2023年4月9日(日曜日)13:00 / 15:00 / 17:00 → 満席となりました。
 2日目:2023年4月10日(月曜日)13:00 / 15:00 / 17:00 → 満席となりました。

場所
 FRAGILE BOOKS アトリエ
 住所:東京都目黒区東が丘1-16-17 泰山館

概要
 FRAGILE BOOKSのアトリエを2日間だけ開放し、
 展覧会「Passage of Paper Textile / 紙々の断章」から
 実際に作品をご覧いただきながら、作家のおふたりと語らいます。


お申し込みについて
 ・参加費は無料です。
 ・時間割ごとに最大5名様、各回60分ほどが目安となります。
 ・当日の作品購入方法は各種クレジットカード/現金で申し受けます。
 ・作品はオンライン販売中のため、先着順でのご案内となります。
 ・作品のお渡しは、5月中旬頃以降順次発送となります。

下記内容を記入の上、メールでお申し込みください。
 送付先:  info@fragile-books.com
 ※予約が確定しましたら、アクセス方法をご案内いたします。

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〈メール送付内容〉


 【お名前】

 【お名前(カタカナ)】

 【当日の連絡先電話番号】

 【メールアドレス】

 【参加日時】※上記「開催日程」から「日付と時間帯」をご記入ください。
  第一希望:
  第二希望:
  第三希望:

 【見たい作品】※作品名ないしURLをご記入ください。
  第一希望:
  第二希望:
  第三希望:

 【オープンデイを知った理由】
  知人友人、Instagram、MUJI GINZA…他

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展覧会について
Rivotorto Pieces (リヴォトルト・ピーシーズ)による初めての個展「Passage of Paper Textile / 紙々の断章」を開催します。アッシジの聖フランチェスコ、須賀敦子、ダンテ、白井晟一、ウィリアム・モリス、エルジェ、シモーヌ・ヴェイユ…等、ふたりの作家が幼少より恋い慕ってきたおよそ25名の先人たちのそれぞれの名を冠した「紙のテキスタイル」作品が誕生しました。ぜひご覧ください。

作家について
Rivotorto Pieces / リヴォトルト・ピーシーズ
2022年にスタートした手技を通して絵と紙と素材との対話を続けるプロジェクト。ふだんはデザインから染織まで幅広く活動する小島沙織と島田耕希によるユニット。

小島沙織 / Saori Cojima
1987年、生まれ。千葉県出身。2013年、東京藝術大学デザイン科修士課程を修了。デザイナー。祖父小島悳 次郎の影響から型染め作家としても活動。

島田耕希 / Koki Shimada
1986年、生まれ。埼玉県出身。2012年に東京藝術大学デザイン科を卒業。デザイナー。フライヤー、書籍、 WEBなど主にグラフィックデザインを小島と協業するとともに、創作行為の探求として作品制作を続ける。


<作品の一例>

Hergé | エルジェ
エルジェといえば、うっとり感である。その感情は幼い頃から積み上げられた記憶。概念として理解する前に感じていた、淡い溶けるような憧れの気持ちである。デザインの仕事で使っている紙見本を新しくして、古いものが役目を終えた。捨てられそうなところを、ちょっと待った!と幼少の頃の感情が声をあげて叫ぶ。これで一緒に紙遊びができるじゃないか、とお気に入りのストックに晴れて仲間入りした「タント」の紙見本を素材に、両親から贈られた6巻それぞれの1コマ目の色を編んで再現する。さて、楽しい遊びのはじまり。

William Morris | ウィリアム・モリス
ロンドン旅行で訪れたヴィクトリア&アルバート博物館の「モリス・ルーム」は全体が緑色に包まれた空間には、意匠の凝ったガラス窓から光が注ぎ、オリーブの装飾が浮かび上がる壁面を照らした。影になった壁面にも、動物や草花など多くの装飾があり、部屋はほぼ何かの意匠で包まれていた。それはいずれも工芸的でずっしりとしているが、エッジが柔らかで穏やかだった。この部屋にいるだれもがどこか詩的な風情をまとい、同じ空間を構成する一員として美しくいるように見えた。モリスが当初より目指したのはこうした豊かさだったのではないかと思う。ひとつの装飾から、仕事へ、空間へ、生活へ、社会へと、人間的な心の回復を探求し続けたのだろう。

Shirai Seiichi | 白井晟一
日常に溶け込んだ宇宙を見つけ出す眼を、白井晟一の著書『無窓』の中の「豆腐」は教えてくれる。親しみやすいテーマと思って踏み込んでみると、気がつけば白井哲学の真っ只中。豆腐を改めてじっくりとみつめることも稀なことだけれど、豆腐に美はあるのか、と問いを進めていく。職人によって漉られた和紙を素材に、裂いて編み込むことで生まれる立体はどこか豆腐づくりに似た過程があるように思う。豆腐のように思えて豆腐ではない、日常から少し宇宙へと浮いた紙にしてみた。



主催:FRAGILE BOOKS