Takashi Hiraide

Takashi Hiraide

切手を貼って
詩作をとどける
弱い本の版行家。

詩人、散文家として多くの詩作を刊行してきた平出隆。小説『猫の客』は国際的なベストセラーとして知られる。詩作のほかにも、DIC川村記念美術館での[言語と美術──平出隆と美術家たち]展をはじめ、国内外の美術館やギャラリーで展示を行う。独自の書物観から、編著・デザイン・写真・印刷・流通までみずからの版行として手がける書簡形式の出版スタイル «via wwalnuts» 叢書や、葉書を2ページの本と見立てる«ppripo» シリーズなど、さまざまな本の可能性を探求している。




Profile

Takashi Hiraide(平出 隆)
1950年、北九州生まれ。1975年、一橋大学社会学部卒業。1978年〜1987年河出書房新社編集部。1990年より多摩美術大学美術部芸術学科学科長。2017年〜2020年多摩美術大学大学図書館長。2021年より多摩美術大学名誉教授。

Born in Kitakyushu, Japan in 1950, he graduated from Hitotsubashi University in 1975 with a degree in sociology. 1978-1987: Editor, Kawade Shobo Shinsha; since 1990: Head, Department of Art, Tama Art University; 2017-2020: Director, University Library, Tama Art University; since 2021: Professor Emeritus, Tama Art University.

Bibliography

  • 『雷滴』via wwalnuts社、2011年(限定版・普及版 詩:平出隆、インタリオ複製:加納光於)
  • 『私のティーアガルテン行』紀伊國屋書店、2018年
  • 『鳥を探しに』双葉社、2010年
  • 『遊歩のグラフィスム』岩波書店、2007年
  • 『多方通行路』書肆山田 2004年
  • 『ウィリアム・ブレイクのバット』幻戯書房、2004年、新版2012年
  • 『伊良子清白』新潮社、2003年
  • 『ベルリンの瞬間』集英社、2002年
  • 『猫の客』河出書房新社、2001年/河出文庫、2009年
  • 『葉書でドナルド・エヴァンズに』作品社、2001年/講談社文芸文庫、2021年
  • 『弔父百首』不識書院、2000年
  • 『左手日記例言』白水社、1993年
  • 『光の疑い』小沢書店、1992年
  • 『白球礼讃——ベースボールよ永遠に』岩波新書、1989年
  • 『ベースボールの詩学』筑摩書房、1989年/講談社学術文庫、2011年
  • 『家の緑閃光』書肆山田、1987年
  • 『攻撃の切尖』小沢書店、1985年
  • 『若い整骨師の肖像』小沢書店、1984年
  • 『胡桃の戦意のために』思潮社、1982年
  • 『破船のゆくえ』思潮社、1982年
  • 『旅籠屋』紫陽社、1976年
  • 装幀のしごと|平出隆『伊良子清白』新潮社(+新潮社装幀室 望月玲子) 
  • 装幀のしごと|『伊良子清白全集』岩波書店
  • 装幀のしごと|平出隆『鳥を探しに』双葉社(装画=平出種作)
  • 装幀のしごと|「書紀」書紀書林
  • 装幀のしごと|「書紀=紀」書紀書林(+稲川方人・河野道代)
  • 装幀のしごと|「stylus」書紀書林
  • 装幀のしごと|田村隆一詩集『陽気な世紀末』河出書房新社 田村義也氏讃
  • 装幀のしごと|田村隆一詩集『奴隷の歓び』河出書房新社(装画=ドナルド・エヴァンズ)
  • 装幀のしごと|北村太郎『路上の影』河出書房新社
  • 装幀のしごと|川村二郎『文藝時評』河出書房新社
  • 装幀のしごと|野口冨士男『誄歌』河出書房新社
  • 装幀のしごと|小川国夫『或る過程』河出書房新社
  • 装幀のしごと|天沢退二郎『夜の戦い』思潮社
  • 装幀のしごと|河野道代『花・蒸気・隔たり』panta rhei
  • 装幀のしごと|正津勉『冬の旅』河出書房新社