Fluxus Balance / フルクサス・バランス
Bibliographic Details
- Title
- Fluxus Balance / フルクサス・バランス
- Artist
- Mieko Shiomi / 塩見允枝子
- Year
- 1993
- Size
- h328 × w240 × d10mm
- Weight
- 260g
- Language
- English / 英語
紙おもちゃ
ことばの天秤
目に見えるうた
「天秤の皿の一つに、他の人が乗せるはずのもう一方の皿上のものと、バランスするような何かを書いて下さい。それは物体でも概念でもいいし、又、その重量は明記してもしなくても結構です」事前に、参加者にはこのような招待状を送っていた。
この『フルクサス・バランス』は、「スペイシャル・ポエム」に次ぐ、郵便による共同作品の第2弾として企画された。これは1992年にマドリードで開かれる筈であったフルクサス・フェスティヴァルのために企画されたものだったが、、諸事情で開催は中止。そこで、参加者へ送り返すために出版したのが、『フルクサス・バランス』だった。
勿論、招待状を受け取った人は、その時点では、他の人が何を提示するかは分からない。68人の参加者から受け取ったのは、まさにその人らしいキャラクターを反映した回答だったようだ。第一弾の「スペイシャル・ポエム」は単なるパノラマだったのに対し、『フルクサス・バランス』は後で誰もが遊べる、コンセプチュアルなゲームと言える。
フルクサスのメンバーである塩見允枝子が、1992年にマドリードで開催予定だったイベントのために企画したインストラクション・アートのためのアーティストブック。厚紙ケースを開くと、天秤の写真がプリントされたカード、その上に乗せる参加者たちから寄せられた内容をプリントした名刺サイズの68枚のカード、釣り合わなかった際に微調整するためのおもり、参加者一覧(ディック・ヒギンズに小杉武久、高橋悠治らそうそうたる面々)とマニフェスとが印字された紙、さらには読者が考えた「重り」を描きこむためのカードがセットになっています。750部限定刊行のうち249番のナンバリング入り。
An artist's book for instructional art organized by Fluxus member Mieko Shiomi for an event that was to be held in Madrid in 1992. The cardboard case opens to reveal a card with a printed photograph of a balance, 68 cards the size of business cards with printed information from participants to be placed on the balance, a weight to fine-tune the balance in case it does not balance, a list of participants (including Dick Higgins, Takehisa Kosugi, Yuji Takahashi, and many others), and a list of manifestos. The set is numbered 249 out of a limited edition of 750 copies.