Veneer Book | no.112

Bibliographic Details

Title
Japanese War Art 1946 / 日本の戦争美術 1946
Artist
Hikaru Fujii / 藤井光
Year
2023
Size
h340 × w277 × d48mm
Language
Japanese, English / 日本語、英語
Materials
Veneer / ベニヤ板
Edition
No.112 of 153 / 153冊の中の112番目
Condition
New

Certificate of Authenticity (with screening rights), Instructions, Video (SD card): 4A (23min.) / 4B (27min.), Audio (SD card): Sound1 (5min.) / Sound2 (6min.), Tag: TAKAZAWA Keiichi, "Capture of Guilin", 1945, Documents / 作品証明書 (上映権)、インストラクション、映像 (SDカード) : 4A (23分) / 4B (27分) 、音声 (SDカード): サウンド1 (5分) / サウンド2 (6分) 、 付票:高沢圭一『桂林攻略』1945、 資料

藤井光のインスピレーションは、
忘却の彼方からはじまる。
Veneer Book / no.112

このマルチプル作品群 (日本の戦争美術1946) は、2022年に東京都現代美術館で開催した日本の戦争絵画をめぐる藤井光のインスタレーション作品がもとになっていて、展示が解体された後のベニヤ廃材を組み直した木箱に2冊のドキュメントブックと映像データ、作品タグが収められている。

ベニヤブックの題材は、戦時中に描かれた日本人の絵画。終戦後GHQは取り扱いに困っていた。それは「芸術作品」なのか「軍事的プロパガンダ」なのか、と。紆余曲折ののち、昭和21年8月、マッカーサー最高司令官は「できる限りの戦争画 (計153点) 」を上野の美術館に集め、価値を見積もることにした。

はたして、藤井光が作品化したディテイル(細部)からは、イデオロギーを超えた絵具の痕跡と、画家の手仕事による筆跡が浮かび上がる。うやむやな過去をあいまいな現在に結びつける藤井光のインスピレーションは、いつも忘却の彼方からはじまる。

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Message

展覧会が終わると大型のインスタレーション作品は
破棄されてしまうものが多くあります。

歴史にアプローチした作品を、ある時代の一つの場所で終わらせずに、未来に残る仕組みを探りました。

そこで「箱(BOX)」を使ったアート作品を構想し、イメージ(映像)やテキストを配置する容器のかたちを試行錯誤しました。

すると、「本」のようなかたちになりました。偶然ではなかった気がします。私にとって記憶を容れておくもっとも身近な箱が本だったからです。アート作品や過去の記憶を「読む」という経験をして頂けたら幸いです。

藤井光

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ベニヤブック展
Veneer Book Exhibition

期間:2023年8年1日-8月31日
場所:オンライン展示室へ

August 1 - August 31, 2023
Fragile Books Online Exhibition Room

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会期終了後、9月1日以降に順次発送いたします。