時代も作者も不明。
謎めいた春画の
圧倒的ユルさ。

あまり具象的な春画は他の方にお任せして、こちらではコミカルでかわいいものを。 「これ、見せてもらっても良いですか？」表紙が気になったものの、内容にはあまり期待をせず、 その巻物を見せて貰いました。すかさず「江戸あるよ！」と店主。続けざまに「お兄さん 好きだねぇ。○△□%×÷$・・」店主が何を言っていたのか、覚えていませんが、その巻物を広げて観ている時のぼくは、間違いなくニヤけていたはずです。

江戸時代のものかどうか真偽は定かではありません。ですが、時代に限らず、コミカルでかわいいものに、惹かれてしまいます。 こんなにも、ニヤけてしまう春画を入手できると思ってもみませんでした。 半分は勿論売る気、もう半分は見せびらかしたい気持ちで。

Text by 都築重則