フラジャイル博覧会

本の似姿

コイズミアヤ

今月のフラジャイル博覧会は、「本の似姿(ほんのにすがた)」と題し、美術家のコイズミアヤによる「箱」の立体作品を、本の視点からご案内します。普段は閉じられていて、使うときに開くものである〈箱〉と〈本〉は、どちらも「表と裏」、「開くと閉じる」、「ウチとソト」などの共通点があります。コイズミアヤは、それをさらに深化させて、本の中に流れている時空間を箱でできた舞台装置としてさまざまに立体造形してきました。その独自の視点は、メカニカルで、建築的で、読書派。教会が聖書の立体造形であるように、コイズミアヤの重箱世界は、彼方から届いた本なのです。→アーティスト・メッセージを読む

[会期]2022.6.1 - 2022.6.30